T ビザ(人身売買被害者ビザ)
2000年の人身売買および暴力保護法により、人身売買の被害者にTビザが与えられるようになりました。それにより人身売買の被害者の保護を行い、同時に被害者に犯罪捜査の手助けとなってもらうことで米国に住むことが可能となります。
これは、公共安全の懸念の高まりにより、また米国内の犯罪の被害者となった外国人は、犯罪者を逮捕し起訴するための有益な情報を法執行当局へ提供できるよう、アメリカに残留してもらうべきだという考えのもとに作られました。
典型的な例として、人身売買業者が、偽りの約束を交わし、より良い仕事と生活を保証するとして個人を誘惑し米国へ連れてくることです。これは現代の奴隷制の一形態と言えます。
T ビザ非移民ステータスの申請をするには、外国人が人身売買により米国に実際に連れてこられて米国に居住している状態でなければなりません。したがって、米国外の大使館や領事館ではTビザの申請をすることはできません。