出生による市民権
子と血縁関係にある両親、もしくはどちらか一方の親が米国人の場合、通常、子は出生による米国市民権を取得することができます。
基本的条件
2001年2月27日の時点もしくはそれ以降に、以下の条件を満たしていれば、米国の外で生まれた子どもは自動的に米国市民となります。
*少なくとも親の一方が米国市民である(養親も含む)
*子が18歳以下である
*子が永住権保持者である
*米国にて米国市民権を持つ親と一緒に法的および物理的親権のもとに暮らしている
米国市民の親の親権
法的親権とは、子に対する権限と責任を指します。米国帰化移民局は、次のすべての場合において、米国市民の親が子の合法的な権限を持っているとみなします。
*血縁関係のある子と両親が一緒に暮らしており、両親が婚姻関係にある
*一方の親が亡くなっている場合、子がもう一方の親と一緒に暮らしている
*親子関係が正当とされた非摘出子で、親と一緒に暮らしている
*裁判所から養子縁組最終判決を受けている養子縁組となった子で、米国市民の養親と一緒に暮らしている
*親が離婚もしくは別居しており、管轄の裁判所より子の主要なケア、管理、および扶養の権利を受けている。
移民局は、「共同親権 (Joint Custody)」を持つ米国市民の親に関しても、子の法的親権があるとみなします。
市民権証明書
自動的に米国市民権を取得する方は、フォームN-600請願書を提出する必要はありませんが、市民権証明書を必要とする方は、米国帰化移民局へフォームを提出することにより、証明書を入手できます。また、市民権の証明のために国務省へパスポート申請をすることも可能です。
18歳以上の方は、市民権証明書の請願を提出することができます。18歳以下の場合は、子の親(米国市民権を持つ親、養親、もしくは法的後見人)が子どもの代理として請願書を提出します。